モノノベ第2話
日本の稲作事情
春。
草木が色づき始め、動物や虫たちも長い眠りから覚める。 頬に伝うそよ風が心地良い。 日本の四季は本当に美しい。 自然が与えてくれた最高のプレゼントだ。
五月。
春も深まり、恵みの雨の時季が訪れようとしている。 稲作サイクルのスタートだ。 そう。田植えだ。
日本人の主食は、皆さんご承知の通り、『お米』だ。 昨今、私たちを取り巻く「食」への意識はかなり強まってきていると思う。 だがしかし、いったい何人の日本人が稲作事情について話せるのだろうか。 グローバル化が進む今だからこそ、日本の文化について見直してみよう。
5月26日。大阪府能勢町。天気 / 曇りのち晴れ 気温 / 21度
ある家族が、田植えイベントに乗り出した。 この家の田んぼは、3枚。(枚とは、田んぼの数え方) 5反=50アールの広さだ。 今年は梅雨入りが早く、苗の成長が遅く心配だそう…。 なぜなら、植えても根が張らなければ枯れてしまうからだ。 隊長の顔色は、クモリ気味だ。 田んぼの土の状態、水の量、苗の状態でこの年のお米が決まる。 このタイミングのヨミが肝心だ。 まるで天気と神経衰弱をしている気分だ。
決行はa.m.8:00
手塩にかけ、育てた苗箱を田植機に積み込んでいく。 いざ、入田!! 隊長とその家族は、今年の豊作を願いながら、それぞれの持ち場でベストを尽くす。
p.m.0:00
お昼ご飯タイムだ。 みんな手を止め、休憩場に集まってくる。 束の間のリラックスタイム。大自然の中で食べるお弁当はとっても美味しい。 午前中の反省点などを出し合い、午後からの作業を改善していく田植えミーティングが開かれた。 チームの結束力は高まっていく。
p.m.0:30
作業再開。 ミーティングの効果あってか、午前中よりスムーズに効率良く進んでいく。 全員が任されたポジションに全力投球している。 田んぼの住民たちも、応援してくれていた。 頑張れ!隊長とその家族たち!あともう一息だ。 と言ってくれているような。しないような。笑
p.m.3:00
ラスト1枚。 みんなのテンションと疲労度は最高潮まで達している。 ここからが、どんどん楽しくなってくるところだそう。 隊長を乗せた田植機は、最後のコーナーに入ってきた。
p.m.5:00
作業終了。 丸一日、5人がかりで今年の田植えも終了。 隊長がチェックし、無事合格サインが出た。 みんなが帰った後も隊長の後片付けは続く。 カメラを向けたら笑顔をくれた。 一年分のプレッシャーを感じながら植えていたが、無事終了して肩の荷が下りたのだろう。 『酒のみたいなぁ。飲みにいくか!あ、店閉まってるわ。』 と隊長。
天候を見ながら、水の調整や稲が弱っていたら手入れをしてやる。 我が子へのような愛情を全力で注いでいるのだ。 見えないところでの努力が結果を結ぶ。 これが日本の稲作事情だ。 今日は本当のモノづくりを見た。 日本にはまだまだ隠されたるモノづくりがある。 今後もこのような紹介を続けていこうと思う。 最後にお疲れ様!
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